鏡存 - 鏡に保存する

2021

鏡、ケント紙、写真

長野県小諸市の小諸城にパブリックアートを提案。模型と図面による説明的な表現ではなく、身体的に体験できるインスタレーションを制作した。

小諸城は市内の近代化により、城跡が鉄道で分断されてしまった。今回は小諸城の一体化を目指し、新たな固有性の更新を目指す。

小諸城に新たな付加価値を与える上で、現状を壊したり、新たな作品を置くのではなく、「場」を壊さず、パブリックアートの制作を試みた。

提案としては、敷地の南に位置する信濃川にダムを作り、その貯水湖に作品を設置した。小諸城の濁流で流された門を、湖に反射する鏡の世界に甦らせた。

また、小諸城は日本で唯一、街の下に位置する。しかし、観光客はそれに気づかない。小諸城の石垣に一本の基準となる水平線を引き、そこに重なる全ての石を鏡面の物とした。観光客はこの一本の線により、小諸城の特徴的な地形に気付かされるだろう。